meriyasuの素材は
オーストラリア、またはニュージーランドの大地でのびのび育った羊。
イギリスの工場で紡績されて日本に届きます。
染料は無毒のものを使用しています。なるべく環境に負荷がかからないものを選びました。
人は排水します。
お風呂でシャンプーを、台所で洗剤を、または酢豚の残り汁を。
染料はすべて素材に吸収されるので廃液は無色透明です。
染色にはほんの少しのクエン酸を使用しますが、これは掃除に使うクエン酸の濃度と何ら変わらない程度のものです。
そう、酢豚の残り汁と変わらない程度の。
“染色”という行為はそれ自体がすでに反自然的なものです。
そこに「エコロジー」などということばを充てがうのはエゴでしかないのかもしれない。
だけど人は色彩を求めます。
限りなく美しい色を。
染めも編みも、なくてはならない余分なものだと思っています。
だからこそ愛おしい。
meriyasuの糸は
たくさんの空気を含んだ状態で紡績されます。
だから、とってもふわっふわなのです。
かせにするとぷっくり太るので
帯タグをまくとお父さんの腹巻き状態。
すっきりスマートな、帯タグをまいたかせに憧れもあるのです。
きゅっとお腹をひっこめて、帯タグをまいても良いのですが
無理をさせるのはやめてカードタイプのタグをつけています。
やや厚手の紙に活版印刷でmeriyasuの名前を刻みました。
自分で活字を組んで、活版印刷機を使って一枚一枚に印刷しています。
欧米の名刺サイズで51mm×89mm。
角は一枚ずつ丸くカット。
裏面には和紙のシールで糸情報を。
穴あけパンチで穴を開けて、オーガニックコットンの糸を通して、完成。
タグは栞として再利用できます。
・数字の前のアルファベットは糸の種類を表しています。
(例)mf → meriyasu fingering
・番号は各種類ごとに順不同につけています。
・同じ色でも、染めた時期や鍋が違うものは別の色としてわけています。
(例)mf101 → meriyasu fingering 色番号1のうち1番めに染めたもの
(例)mf102 → meriyasu fingering 色番号1のうち2番めに染めたもの(同じ色だけど違う鍋)
(例)mD1303 → meriyasu DK 色番号13のうち3番めにそめたもの
・同じ番号でも、種類が異なれば違う色です。
(例)mf204とmsp204は番号は同じですが、種類が異なるので違う色です。
*一部名前をつけている糸もありますが、名前のないものについてはこのルールで表示します。
手染め糸は繊細です。
洗濯は手洗いをおすすめします。20〜30℃程度のぬるま湯でやさしく洗い、平干ししてください。
<洗い方>
1 桶などに人肌程度のぬるま湯を用意し、その中に編み上がった作品を浸す。
(フェルト化を防ぐため、絶対にもんだりしてはいけない。丁寧にやさしく浸すだけでよい)
2 30分くらいそのまま置いておく。
3 水を切り、ぬるま湯で軽くすすぐ。
4 バスタオルにくるんで水分を取る。
5 マットを敷き、その上に形を整えながら作品を広げる。希望の形に作品を整え、待ち針でマットに固定する。
6 直射日光に当たらない場所に置き、乾燥させる。